花粉症治療

花粉症治療

当院ではアレルギー性鼻炎・結膜炎の治療を行っております。また、花粉症皮膚炎の治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

スギ花粉症舌下免疫療法

○スギ花粉舌下免疫療法の治療開始は、6月~11月の間に行います。
12月~5月の間は治療を開始できません(治療に関するご相談は、随時承っております)。

アレルギー症状

アレルギー症状に対して抗アレルギー薬を使う治療は、症状を軽減する治療(対症療法)で、根本的な治療とはなりません。しかし近年、アレルギーの根本治療が期待できる、免疫療法が普及しました。
アレルゲン免疫療法は減感作療法とも呼ばれ、アレルギーの原因である「アレルゲン」を少量から投与することで体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です。また、アレルギー症状を治す可能性があるとされています。スギ花粉症のアレルゲン免疫療法には、注射での治療(皮下免疫療法)と、服薬での治療(舌下免疫療法)の2種類があり、当院では服薬での治療(舌下免疫療法)を行っています。

舌下免疫療法

舌下免疫療法は、薬を舌下(舌の裏)において服薬をします(薬は唾液で溶けます)。定期的に処方を行い、自宅で服薬を継続していきます。治療初期の数回は、副作用等安全性の確認のため2週間ごとに通院していただく必要がありますが、その後は1ヶ月間隔の通院で治療が可能となります。
舌下免疫療法にはメリット・デメリットがあります。
(※下記表参照)

舌下免疫療法
メリット
  • 治療を継続していくことで、スギ花粉アレルギー症状の発症そのものを抑えることができる。
  • アレルギー症状が発症しなくなれば、抗アレルギー薬服用の必要がなくなる。
    (抗アレルギー薬による眠気など副作用から開放)
デメリット
  • 毎日自宅で服薬の必要があり、服薬方法を正確に覚える必要がある。
  • 治療期間は長期の継続(2~5年)が必要なため、スギ花粉シーズン外にも通院が必要となる。
  • 重篤な副作用としてショック症状(アナフィラキシー)の可能性がある。
    ※重篤な副作用自体はごく稀で、皮下免疫療法と比較しても少ないです。
  • ご自身のライフスタイルや希望に合わせて、治療方法を選択する事が重要です。
    対症療法による治療も行っておりますので、花粉症でお困りの方はお気軽にご相談ください。
  • 当治療は、血液検査によりスギ花粉症陽性である方が対象となります。
  • 治療を希望の際は、他院での血液検査結果を持参いただくか、当院で検査を受けていただく必要があります。

花粉症皮膚炎

花粉症皮膚炎

花粉症の症状というと、『くしゃみ・鼻水・目のかゆみ』等を思い浮かべることが多いと思いますが、肌にも症状が出てくることがあり、これを花粉症皮膚炎といいます。

花粉症皮膚炎は肌のバリア機能が低下したところに、花粉が付着することで起こります。顔~首などの露出部分に多く見られ、特に目の周りに症状が出やすく、痒み・湿疹・赤く腫れる・ヒリヒリした痛みなどの症状を引き起こします。また、放置して悪化してしまうと、肌のバリア機能が更に失われ悪循環を起こします。

元からお肌が乾燥気味な方や、アトピー性皮膚炎の方は、肌のバリア機能が低下しているため特に注意が必要です。目のかゆみや鼻の症状が無い、いわゆる『花粉症ではない方』でも、肌にだけ症状が出る方もいるため『春先は毎年お肌の調子が悪い』と感じている方は、実は花粉が原因なのかもしれません。
また、花粉症皮膚炎とは異なりますが、鼻のかみすぎ・目のこすりすぎで、目・鼻の周りに肌荒れを起こしてしまう方もいらっしゃいます。
このように花粉症の時期も、お肌のトラブルはつきものです。お心当たりのある方は、お気軽にご相談ください。

花粉症皮膚炎の治療

花粉症皮膚炎の治療には、症状に応じて様々な塗り薬と飲み薬があります。症状がひどい方には、ステロイド剤を使用することもあります。肌のバリア機能改善のために保湿剤を使用し、しっかりと保湿を行うことも大切です。
また、帰宅時は玄関前で衣服をはたいて花粉を部屋に持ち込まない、帰宅後にすぐ洗顔・シャワーを浴びて花粉を落とす、外出時は眼鏡・マスク・帽子の着用、室内では空気清浄機を使うなど、花粉との接触を極力少なくする事も重要です。お肌のバリア機能が低下しているので、洗顔のしすぎ・ゴシゴシ洗顔はNGです。お化粧は、低刺激な物で肌への負荷を少なくするよう心がけてください。

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