アトピー性皮膚炎
症状
かゆみ・皮膚の赤み・かさかさ・ぶつぶつなどがありますが、症状がひどいと・じくじくしたり皮膚がごわごわ硬くなって、ぽろぽろむけたりします。
原因
遺伝因子に環境因子が加わって発症すると言われています。遺伝因子としては皮膚のバリア機能が弱く、乾燥しやすい外界からの異物にアレルギー反応を起こしやすいということが言われています。環境因子は悪化因子とも言われ、ダニ・ハウスダスト・細菌・かびの他、シャンプーや石鹸や汗などがあります。
予防
保湿が大切です。前述の悪化因子を減らすため、衣類・洗剤・顔や体に塗るものなどをできるだけ刺激の少ない物にします。
掃除も大切です。
治療
医薬品の保湿薬、ステロイドやタクロリムス、コレクチム軟膏などの外用薬(塗り薬)、抗アレルギー剤の内服、漢方薬などを症状にあわせて使います。近年は注射薬の治療が可能となり、当クリニックでも患者様の症状に合わせて注射による治療を行っております。アトピー性皮膚炎の皮疹やかゆみの原因になっているものを選択的にブロックする新しい治療法です。
ご自宅で使えるペン型注射もあります。
- ミチーガ(注射)について
アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみの原因となる物質のはたらきをブロックすることによって、「かゆみ」をおさえるお薬です。
従来の治療薬である炎症をおさえる塗り薬及び抗アレルギー剤を使用しても、かゆみが改善しない、6歳以上の患者さんにも使用できます。
皮質改善を目的とする外用薬(塗り薬)と併用することで、より良い効果が得られます。 - デュビクセント(注射)について
アトピー性皮膚炎の「炎症」「かゆみ」「バリア機能低下」のすべてに対する効果が期待できます。
「炎症」「かゆみ」「バリア機能低下」の3つの要素が関係しあい、悪循環を形成します。どれか1つだけではなく、3つすべてに着目し、良い状態を長く維持することが大切です。
なお、他院にてミチーガ、デュピクセント治療中の方で転居等で治療が必要な方は、治療導入時のスコア等が必要となりますので、必ず紹介状をお持ち下さい。